シートン直筆の絵と味わう
オオカミ王の愛と死の物語
人間を出し抜いて牧場を襲い、そのあまりの賢さから「ルー・ガルー(オオカミ人間)」と呼ばれたオオカミ王、ロボ。シートンは、その伴侶であるブランカを罠にかけるが−。オオカミを賢く愛情深い動物として世に知らしめた名作。画家でもあったシートン直筆の挿画が物語を彩る。
小学生の頃に『シートン動物記』に出会い、ロボの物語にとても感動しました。その後、シートンは生物学者であり、画家であり、探検家であり、自然保護運動の創始者であり、マルチな才能を持つ人だと知りました。ロボの話はシートンが実際に牧場でオオカミ対策をした時の体験であり、彼はまさに実践知を持つ人なんです。私は現場の知を持つ人に惹かれるので「シートンのように生きたい」と思います。
加藤忠史
脳神経科学研究センター 精神疾患動態研究チーム チームリーダー
推薦コメント