1917年創立。日本で唯一の自然科学の総合研究所として、物理学、工学、化学、数理・情報科学、計算科学、生物学、医科学など幅広い分野で先導的な研究を推進すると同時に、わが国の産業発展のための研究開発や成果普及も積極的に進めている。
PROJECT
科学道100冊プロジェクトとは
科学道100冊は、書籍を通じて科学者の生き方・考え方、科学のおもしろさ・素晴らしさを届ける事業です。
日本で唯一の自然科学の総合研究所である理化学研究所(理研)と、本の可能性を追求する編集工学研究所(編工研)が手をとり、2017年に展開を開始。2019年秋からは、毎年恒例の企画としてリスタートしました。
「科学」と「本」という両研究所の強みを生かし、中学生・高校生を中心とした幅広い層に科学の魅力を多様な視点から継続的に伝えるべく、活動を続けています。
プロジェクトの5つの特徴
科学者×本のプロによる選書
中学・高校生を中心にした幅広い層に選りすぐりの良書を紹介するため、理研の研究者と本のプロである編工研が意見を出しあい選書しています。
2023年度「科学道100冊傑作選」は、理研の研究者と職員にアンケートをして、「時代を経ても古びない良書100冊」を選出しました。
以下は2019-2022年度の選書方法です。
科学道クラシックス50冊は、アンケートと選書会議を経て選定
科学道クラシックス50冊は、2つのステップで選考しています。
- 理研の全研究者・職員を対象に、推薦したい本をアンケート。
- 理研と編工研からなる選書委員10名による選書会議で意見を交わし合い50冊を決定。
科学道クラシックスの選書会議。松本紘(理化学研究所理事長:当時)、松岡正剛(編集工学研究所所長)ほか。2019年5月8日撮影。
科学の楽しさを伝えるツール
一目で科学のワクワクを伝えるため、遊び心あるデザインのツールを制作。科学道100冊フェアの開催を希望する団体には、書棚ツールとブックレット100冊をダンボール1箱に詰めて提供しています(〜2022年度まで)。
フェア開催希望の団体は、お問い合わせページをご覧ください。
全国約500ヵ所でフェア開催
科学道100冊フェアは書店や図書館、学校などの枠組みを超えて開催いただけます。過去の6企画でも、毎年約500ヵ所でフェアを開催。全国に輪が広がっています。これまでの開催実績は当ページ下部の科学道100冊シリーズ開催実績でご覧いただけます。
中学・高校での授業活用
若者の理科離れ、読解力の低下が叫ばれるなか、教育現場で科学道100冊が活用されています。「探究学習のテーマ設定のために利用した」、「SDGsに絡めた自由研究の読書課題にした」、「ビブリオバトルのテーマ本にした」など、活用方法は多様。100冊の本が学生たちの好奇心、探究心に火をつけます。
科学道100冊の読書記録ノートもご好評いただきました。
「科学道100冊探究型読書クエストリーディング®NOTE」のご案内公式サイトで科学×本の情報発信
当サイトにて、科学道100冊の関連情報を紹介しています。科学道100冊ラインナップでは、100冊すべての紹介文や科学者の推薦コメントも掲載しています。
また記事一覧では、理研の研究者へのインタビューシリーズ「科学者の本棚」なども連載。科学と本に関する情報を発信しています。
科学道100冊委員会
科学道100冊委員会は、理化学研究所と編集工学研究所による組織です。
事務局は編集工学研究所内。
企画・制作
所長・松岡正剛のもと編集工学を活用した企画・開発事業を展開。実験的書店空間「松丸本舗」や、良品計画の「MUJI BOOKS」、近畿大学「アカデミックシアター」など数多くの選書&本棚空間プロデュースを手掛けるほか、本を活用した共創型組織開発メソッド「Quest Link」も。ほか、コンセプト開発、企業研修、情報編集力を見につける「イシス編集学校」の運営など。
科学道100冊WEBサイト
イラスト:くにもとゆかり
デザイン:佐伯亮介
WEB制作:株式会社YOHAKU
科学道100冊過去シリーズ
2017年から2023年まで7企画を実施しました。
過去シリーズページから詳細をご覧いただけます。