【NEWS】「科学道100冊2021」を発表!

【NEWS】「科学道100冊2021」を発表!

日本で唯一の自然科学の総合研究所である理化学研究所(理研)と、本の可能性を追求する編集工学研究所による科学道100冊プロジェクト。書籍を通じて、科学者の生き方や考え方、科学のおもしろさや素晴らしさを届けることを目指し、毎年選りすぐりの100冊をご紹介しています。

 

この度シリーズ第5弾となる「科学道100冊2021」を発表します。

 

新型コロナウイルスの流行や、デジタルトランスフォーメーションの推進など、時代の大きな変化の中で、科学の重要性は一段と増しています。本プロジェクトが、中高生が科学に興味を持つきっかけになれば幸いです。

科学道100冊のバナー

科学道100冊プロジェクトの歩み

2017年にはじまった「科学道100冊」プロジェクトは、全国の書店・図書館・教育機関でフェアを展開し、多くの人に科学の良書との出会いを提供してきました。好評を受け、2019年からは中学生・高校生を中心とした幅広い層に対して、科学の多様な魅力を継続的に伝えるべく、毎年恒例の企画としてリスタートしました。2019、2020のフェアは全国約500か所の図書館・教育機関・書店などで展開され、さまざまなメディアにも取り上げられました。2020年10月には、それまでの取り組みが評価され、2020年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。

「科学道100冊2021」について

100冊の本は昨年同様、「テーマ本」50冊と、「科学道クラシックス」50冊で構成されています。

テーマ本

今が旬な科学トピックなど、3つの軸で選出。毎年異なる角度で本を選び、科学の多様な面白さを伝えます。2021のテーマは、「未来エンジニアリング」「脳とココロ」「つながる地球」です。

  1. 未来エンジニアリング…次の時代をつくるテクノロジーと、人類の行方を予見する16冊
  2. 脳とココロ…脳が分かれば人が分かる? 多方から脳とココロの謎に迫る17冊
  3. つながる地球…自然や社会の中で人間のエコロジー(生態系)を問い直す17冊

科学道クラシックス

時代を経ても古びない良書として選んだ、オールタイム・ベスト50。2019年の選書会議で選出されて以来定番となっている50冊です。

 

ラインナップページにて100冊全てがご覧いただけます。1冊ずつの紹介文や、科学者の推薦コメントも掲載しています。また、ブックレットもダウンロードいただけます。

科学道100冊2021ラインナップ

科学道100冊2021のブックレット(PDF/8.3MB)

「科学道 100冊 2021」ブックレット

松本紘理事長&松岡正剛所長メッセージ

松本紘理事長(理化学研究所)と松岡正剛所長(編集工学研究所)から「科学道100冊2021」に寄せたメッセージが届いています。ぜひご覧ください。

「科学道100冊2021」松本紘理事長&松岡正剛所長メッセージ(記事) 

 

テーマ本の選書アドバイザー

2021年のテーマ本を選書するにあたり、各テーマに精通した理研の研究者13名が選書アドバイザーを担い、推薦をもとに50冊を決定しました。

1. 未来エンジニアリング

  • 伊藤嘉浩[開拓研究本部 伊藤ナノ医工学研究室 主任研究員]
  • 清成 寛[生命機能科学研究センター 生体モデル開発チーム チームリーダー]
  • 園田 翔[革新知能統合研究センター 汎用基盤技術研究グループ 深層学習理論チーム 研究員]
  • 中村振一郎[科技ハブ産連本部 バトンゾーン研究推進プログラム 中村特別研究室 特別招聘研究員]
  • 中村泰信[量子コンピュータ研究センター センター長]

2. 脳とココロ

  • 赤石れい[脳神経科学研究センター 理研CBS-トヨタ連携センター 社会価値意思決定連携ユニット ユニットリーダー]
  • 磯村拓哉[脳神経科学研究センター 脳型知能理論研究ユニット ユニットリーダー]
  • 上口裕之[脳神経科学研究センター 副センター長]

3. つながる地球

  • 栗原恵美子[環境資源科学研究センター 合成ゲノミクス研究グループ 研究員]
  • 関 原明[環境資源科学研究センター 植物ゲノム発現研究チーム チームリーダー]
  • 橋田浩一[革新知能統合研究センター 社会における人工知能研究グループ グループディレクター]
  • 蒔田由布子[環境資源科学研究センター 合成ゲノミクス研究グループ 上級研究員]
  • 松井 南[環境資源科学研究センター 合成ゲノミクス研究グループ グループディレクター]

※五十音順

科学道100冊2021選書アドバイザー

科学道100冊2021選書アドバイザーのおすすめ本POP(PDF/4.6MB)

全国で「科学道100冊2021」フェアを展開

11月27日から順次、全国の公共図書館、教育機関、一部大型書店などで、科学道100冊2021のフェアを展開します。店頭ではブックレットを配布しております。ぜひお立ち寄りください。

フェアを開催する大型書店(一部)

  • ジュンク堂書店 池袋本店(12月1日〜。7階 理工書売り場)
  • 三省堂書店 神保町本店(12月26日〜。5階 理工書売り場 催事コーナー)
  • MARUZEN&ジュンク堂書店 札幌店(12月〜。地下1階 理工書売り場)
  • MARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店 (11月27日~。6階 理工書売り場)
  • 丸善 京都本店(12月1日〜。B2フロア話題書コーナー)
  • ジュンク堂書店 三宮駅前店(12月上旬〜。自然科学棚の通路フェア棚ほか)
  • ジュンク堂書店 福岡店(2022年2月以降〜。1階レジ前)

フェア参加団体を募集中!

「科学道100冊2021」を開催したい図書館・教育機関・各種団体を募集しています。参加団体へは書棚ツール一式とブックレットを無償で提供いたします。
参加条件など詳細はお問い合わせページをご覧ください。

科学道100冊の展開ツールの画像

「科学道100冊」の教材活用が拡大中

若者の理科離れ、読書力の低下が叫ばれる中、教育現場での科学道100冊の教材活用が広がっています(探究学習のテーマ設定、SDGsに絡めた自由研究、ビブリオバトルのテーマなど)。

 

理化学研究所と共に科学道100冊を展開している編集工学研究所では、科学道100冊の読書体験を記録する「探究型読書 クエストリーディング®NOTE」を制作・販売しています。

探究型読書クエストリーディング®NOTEのご案内

探究型読書クエストリーディングノート

科学道100冊のTwitterとInstagram

科学道100冊はTwitterとInstagramを運用しています。公式キャラクターの科学道博士が、フェアの開催状況や、科学と本に関する情報を発信しています。ぜひご覧ください。

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