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ピックアップ科学道①宇宙本

【PickUp!科学道】おすすめの宇宙本10冊

「PickUp!科学道」では、これまでの科学道100冊のラインナップの中からテーマに沿って、特におすすめしたい本をご紹介します。

 

今回のテーマは「宇宙」。残暑も日ごとにやわらぎ、夏の間かすみがちだった空も透明度が増してくるこの時期は、天体観測がおすすめです。

 

夜空の向こうに広がる宇宙をより身近に感じてもらうために、子どもから大人まで楽しめる絵本やビジュアルブックを10冊選びました。天動説の世界から、星座やロケット、最新の宇宙探査の話まで、多様な切り口でぜひ宇宙をお楽しみください。

 

2021年秋〜冬の天体イベント

  • 9月21日:中秋の名月
    明るい満月を見ることがでます。
  • 11月19日:部分月食
    日本全国で部分月食を見ることができます(16時18分〜19時47分/東の空)。最も欠けて見えるのは18時3分頃です。
  • 12月13〜15日:ふたご座流星群のピーク
    12月13日の夜〜15日明け方にかけての2夜に渡り、多くの流星が見られると予想されています。

「地球は平面だ」と信じられていた頃のお話

天動説の絵本

安野光雅/著

天動説の絵本

福音館書店

1979年

小学校低学年から

※科学道100冊ジュニアで選出

昔むかし、地球は「平面」だと信じられていた。やがて船乗りが「地面は丸いらしい」と噂をし始め、天文学者が「天が動いているのではなく、私たちの立っている地面が動いている」と主張をし始めた。人々は驚き、戸惑い、容易には信じなかった。

 

宗教と科学との戦いを静かに描きながら、天動説から地動説にいたるまでの長い歴史を紹介した絵本。近世以前の人々はどのような思いで天を仰ぎ見ていたのか、想像してみて欲しい。

天文学の父、ガリレオの人生

星の使者──ガリレオ・ガリレイ

ピーター・シス/文・絵 原田勝/訳

星の使者──ガリレオ・ガリレイ

徳間書店

1997年

小学校中学年から

※科学道100冊ジュニアで選出

天動説から地動説への転換期のお話。近代科学の創始者の一人であり、天文学の父と言われるガリレオ・ガリレイ。彼は地動説を唱え続けた結果、キリスト教の宗教裁判にかけられ、有罪となった。この絵本では、ガリレオの生い立ちや、哲学者・数学者としての活躍から、宗教裁判までのストーリーを描いている。

 

また、文字の配列のユニークさにも注目して欲しい。よく見ると、望遠鏡、ドーム、星の軌道の形になっていて、見るだけで楽しい。絵本の醍醐味を味わえる1冊だ。

ノミのジャンプから、宇宙の果てまで

宇宙──そのひろがりをしろう

加古里子/著

宇宙──そのひろがりをしろう

福音館書店

1978年

小学校中学年から

※科学道100冊ジュニアで選出

工学博士であり絵本作家の加古里子さんによる、ロングセラー科学絵本。

 

小さなノミのジャンプから始まり、人間、鳥、飛行機、ロケットと、どんどん広がりを増し、最後は150億光年先の宇宙の果てへ。スケールを拡大しながら、さまざまな物理現象を説明してくれる。

 

各ページ、微妙な色の濃淡によって宇宙の広がりを表現していて、直感的に空間を感じることができる。まるで宇宙へ旅をしているような感覚を楽しめる一冊。

いろんな星座の見つけ方

星と星座をみつけよう

森雅之/著

星と星座をみつけよう

誠文堂新光社

2014年

小学校中学年から

※科学道100冊ジュニアで選出

広い空で星座を見つけるのは意外と難しい。本書は、星座を形づくる星のつなぎ方や星の見つけ方について、手描きのイラストで分かりやすく解説した星座入門本。

 

「春はひしゃくの形の北斗七星から」「秋は“W”の形のカシオペア座から」など、季節ごとに探しやすい星座から順に紹介している。

 

星座にまつわる神話のほか、流れ星が見やすい日、星を見に行くときの持ち物など、実践向けのコラムも充実。天体観測のお供に。

ロケットが打ち上げられるまで

たんけん絵本 種子島 ロケット打ち上げ

濱美由紀/著

たんけん絵本 種子島 ロケット打ち上げ

小学館

2017年

小学校中学年から

※科学道100冊2020で選出

日本最大のロケット発射場「種子島宇宙センター」を取材し、ロケットの制作から打ち上げまでを描いた絵本。「なぜ種子島に宇宙センターがあるの?」という疑問に始まり、ロケットの組み立て、運搬、発射までをイラストと漫画で臨場感たっぷりに紹介している。

 

部品を作る町工場や、大型ロケット組立棟、発射管制室など、さまざまな場所で働く人々の姿がかっこいい。宇宙開発の技術を知ることができる1冊。

宇宙はどんな形をしているのか?

宇宙のすがたを科学する

ギヨーム・デュプラ/著 渡辺滋人/訳

宇宙のすがたを科学する

創元社

2018年

小学校高学年から

※科学道100冊2020で選出

「宇宙はどんな形をしているのか?」

 

円筒形?ドーナツ型?泡の形?それともヒモ状?さまざまな仮説があるが、いまだに本当の姿は分からない。

 

本書では、古代ギリシアに始まり、コペルニクスやガリレオ、ニュートン、アインシュタイン、そして最新の宇宙理論に至るまで、人類が想像した多様な宇宙の姿が描かれている。帽子型や茶碗型、キッチンのスポンジに似ている……など、学者たちのユニークな例えを、仕掛け絵本ならではの構造で伝えていて、大人も楽しめる。

月や火星への旅行は、いつできるの?

宇宙探査ってどこまで進んでいる?──新型ロケット、月面基地建設、火星移住計画まで

寺薗淳也/著

宇宙探査ってどこまで進んでいる?──新型ロケット、月面基地建設、火星移住計画まで

誠文堂新光社

2019年

小学校高学年から

※科学道100冊2020で選出

人類が宇宙に探査機を打ち上げてから約60年。

 

近年「月旅行」や「火星移住計画」の話題をよく耳にするようになったが、実際にはどこまで現実的になってきているのだろう?

 

本書では、宇宙探査の“今”を、イラストを交えながら見開きで紹介。月や火星に関する基本知識から、探査にかかる時間やお金、各国が計画している宇宙開発のロードマップまで、未来に向けて知っておきたい情報がまとめられている。最後に書かれている「宇宙開発を夢やロマンというだけでなく、ぜひその世界に踏み入れて欲しい」という若者へのメッセージが熱い。

古代から現代まで、人類の宇宙観を辿る

天空の地図 人類は頭上の世界をどう描いてきたのか

アン・ルーニー/著 鈴木和博/訳

天空の地図 人類は頭上の世界をどう描いてきたのか

日経ナショナルジオグラフィック社

2018年

中学生以上

※科学道100冊2020で選出

古代から人間は空を見上げ、そこに夢を投影してきた。古今東西で描かれた天空図を見ると、時代時代、人それぞれ、さまざまな想像力が働いていることに驚く。

 

本書は、緻密な絵画や貴重な天文写真など計200枚を収録したビジュアルブック。ギリシア神話の神・アトラスが支えた天空、コペルニクスの太陽系、3600年前の天文盤から最先端の宇宙技術が見せる圧巻の木星写真まで。人類の宇宙観の変遷を克明に辿ることができる。

ハッブル宇宙望遠鏡が写した深淵な世界

ハッブル宇宙望遠鏡 25年の軌跡

沼澤茂美、脇屋奈々代/著

ハッブル宇宙望遠鏡 25年の軌跡

小学館

2016年

中学生以上

※科学道100冊2020で選出

望遠鏡で宇宙の姿を捉えようとするとき、天体からの光を観測する際に大気の影響を受けてしまうのが難点だ。ならばと、口径2.4mのハッブル望遠鏡が宇宙空間に設置された。

 

1990年の打ち上げ以降、30年にわたって得られた観測データは、それまでのデータをすべて塗り替え、これによって宇宙研究はめざましい発展を遂げた。

 

本書では、ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した画像を200ページにわたって掲載。月面のクローズアップから、94億光年先の四つ葉型の天体「アインシュタイン・クロス」まで。深淵を感じることができる“宇宙写真集”の決定版。

アポロ計画:月を目指した人類の軌跡

アポロ11号月着陸50周年記念 月へ―人類史上最大の冒険

ロッド パイル/著 最所篤子/訳

アポロ11号月着陸50周年記念 月へ―人類史上最大の冒険

三省堂

2019年

中学生以上

※科学道100冊2020で選出

1969年7月20日、アポロ11号が月に到着し、人類は偉大な一歩を踏み出した。

 

本書は、1961年に開始したNASAのアポロ計画(月への有人宇宙飛行計画)の詳細を伝えるビジュアルブック。アポロ1号から17号までの挑戦には、悲惨な事故もあり、月を目指した人々の栄光と苦悩がリアルに伝わってくる。

 

嬉しいのは、無料の専用アプリによって動画や音声、3D立体模型などのAR(拡張現実)体験ができること。アポロ着陸の様子や貴重な資料が、スマホ越しに楽しめる。