書籍『セレンゲティ・ルール─生命はいかに調節されるか』の画像

セレンゲティ・ルール─生命はいかに調節されるか

ショーン・B. キャロル(著) 高橋洋(訳)

紀伊國屋書店

2017年

傑作選

059

生態系が健康であるために
自然が作ったルールがある

この50年間で、世界のライオンの総数は45万頭から3万頭に減った−。分子生物学者の著者は「ある区域における、生息可能な動植物の種類や個体数を調整する自然の摂理」をセレンゲティ・ルールと名づけ、その絶妙なバランスを紐解いていく。壊れた生態系の再生プロジェクトに希望をもらう。

推薦コメント

生物の数はピラミッド型に調整されています。この本では、通常は調整されている生態系が崩れる時に、何が起きているのかを「多すぎ」「少なすぎ」「やりすぎ」というカテゴリーに分類して分析します。すると、ほとんどが人間の「やりすぎ」に起因することが分かるんです。人間の活動がどう生態系のバランスに影響してしまうかを教えてくれます。

推薦コメント

ヌーなどの大型哺乳類が多数生息する「セレンゲティ国立公園」における生態系の調節について論じた良書です。生命がいかに調節されているかを、生物学や医学の発展に多大な貢献をした人物の科学的発見に至るエピソードを紹介しながら、わかりやすく解説しています。

あわせて読みたい