138億光年先を見る望遠鏡
技術を支える日本のモノづくり
視力6000。圧倒的性能で、130億光年以上遠くの天体が放った電波をとらえるスーパー望遠鏡アルマ。野ざらしの工場にはじまり、チリの標高5000mに設置され、ビッグバン直後の電波を観測するまで。大手機械メーカー、町工場、研究者など、関係者への緻密な取材で描く30年の挑戦物語。
私は、本書の主役であるスーパー望遠鏡「アルマ」を使って研究をしています。アルマはそれまでの電波望遠鏡と比べて桁違いに視力が良く、見えなかった世界が広がるのです。この本で著者は30年にわたる日本の開発現場を追い、天文学者やメーカー、町工場などに取材しています。みんなが夢に向かって尋常でない労力をかけて完成させた、その熱を感じてほしいです。
坂井 南美
開拓研究本部 坂井星・惑星形成研究室 主任研究員
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