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実践行動経済学─健康、富、幸福への聡明な選択

リチャード・セイラー、キャス・サンスティーン(著)遠藤真美(訳)

日経BP

2009年

2021 脳とココロ

2-17

ナッジとは、人々を賢い
選択に導く小さな工夫

カフェテリアで目立つ所に野菜を置くか、フライドポテトを置くかで、消費は劇的に変わる。店員は小さな工夫で私たちの健康をサポートできるのだ。著者はこのように人々を賢い選択に導く工夫を「Nudge (ナッジ) 」と名づけ、生活や社会制度への応用アイデアを挙げる。ノーベル経済学者による、使える経済学。

推薦コメント

人間がついしてしまう非合理な行動を研究してきた行動経済学。欧米では近年、政策決定にも取り入れられています。この本でリチャード・セイラーは「Nudge」(ナッジ:強制や報酬に頼らず、人を賢い選択へ導くちょっとした工夫)という言葉を世に送り出し、のちにノーベル経済学賞を受賞しました。私が研究している意思決定の脳科学にも関連する、興味深い分野です。

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