書籍「〈どんでん返し〉の科学史」の書影

〈どんでん返し〉の科学史

小山慶太(著)

中央公論新社

2018年

2022 科学史タイムトラベル

3-04

古代からの錬金術は
20世紀に復活した

20世紀、原子核物理の研究が進んだことにより、夢から現実になった「錬金術」。最初の生命体は物質から生じたという説から、新たな展開を見せる「自然発生説」。一度は否定されたものの、別の視点から復活した科学に注目し、その展開を追った1冊。次のパラダイムシフトは何だ?

推薦コメント

科学の歴史は、考え方の枠組みが変わっていく歴史といえます。ただ、「人間が何をやりたいのか」は変わらないんですね。本書を読めばそれがよくわかります。例えば錬金術は、物質が「元素」からできていることがわかって以降、否定されました。しかし、現代では原子核物理の実験で元素を変えることが可能になり、再び錬金術が蘇っています。

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