生命の進化はなぜ起きたか?
哲学的視点による大胆な解釈
生命の進化は、特定の目的のためにあるのではない。それは「生命の弾み(エラン・ヴィタル)」によって起こされる。生命は意識と同じく、創造的な衝動によって絶えず変化していくものなのだ―。ダーウィンの進化論とは異なった、生命と意識のアナロジーによって導かれる、哲学者ベルクソンの独自の進化論。
生物の進化の問題を新しい視点から捉えようとしたベルクソンの主著の一つです。生物に関する具体的な例は、今の科学では正しくない箇所もありますが、「時間」の意味を問い直して科学と哲学を融合しようとした試みは、これからの科学の可能性を示しているように思えます。
山崎展樹
開拓研究本部 上野核分光研究室 専任研究員
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