40歳の歳の差コンビが
書き換えた物理学の常識
ニュートンの力学で説明できなかった、空間に満ちる「電磁場」を発見し、証明した二人の男がいた。一人は貧しい鍛冶屋の息子で、一人は地主一家のエリート。年齢も境遇も大きく異なる科学者同士が手を組み、科学界の当たり前を覆した挑戦の物語。
電磁気学をつくったファラデーとマクスウェル、対照的な二人の生涯を描いた本です。革新的な「場の理論」を思索する様子からは、科学は教科書的に決まりきったものではなく、人間が行っている知的活動なのだとわかります。二人の故郷スコットランドのなだらかな自然環境も「場」の発想の源になっているのです。
永長 直人
創発物性科学研究センター 強相関理論研究グループ グループディレクター
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