一緒に暮らして書いた
ノーベル賞学者の生き物観察記
29日間温めてきたガンの卵から、ついにヒナが顔を出した。目と目を合わせ、言葉を交わしたその時から、ヒナは著者ローレンツを母親と認め、離れなくなった。食事の世話に寝かしつけ、川べりへの散歩、忙しくものどかな子育ての日々。ガン語が話せ、カラス語がわかるノーベル賞学者の動物観察記。
動物行動学のパイオニア、ローレンツ博士が動物と暮らして発見した生態をユーモアたっぷりに書いています。どう生物を研究すべきか、自然を観察するとはどういうことか、という科学の大事な視点が入っていて、高校生ながらに刺激を受けました。改めて読むと、脳科学として研究したいことも満載です。

豊泉太郎
脳神経科学研究センター 数理脳科学研究チーム チームリーダー
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