【レポート】「科学道100冊2021」活用レポート①のバナー画像

【活用レポート①】「科学道100冊2021」寄贈団体の声

2021年度に実施した「科学道100冊」の寄贈事業では、全50団体に書籍セットをお贈りしました(「科学道100冊2021」を30団体、「科学道100冊ジュニア」を20団体)。

 

寄贈団体では、どのように「科学道100冊」を活用しているのでしょう?本記事では、各団体から届いたレポートを紹介します。

 

関連記事

【寄贈レポート①】「科学道100冊2021」寄贈団体からの声
【寄贈レポート②】「科学道100冊2021」寄贈団体からの声

「科学道100冊2021」寄贈団体からの声

五所川原市立図書館(青森県)

五所川原市に寄贈いただいた「科学道100冊」の書籍セットは、市内の中学校を巡回させることにしました。学校図書館での展示、読み聞かせイベント開催、理科の授業で活用、市内図書館に貸し出しなどを行います。

 

6月30日からは五所川原市立第一中学校での巡回展を開始。学校図書室の新着コーナーに、科学系の本がずらっと並んだことで、新鮮な気持ちで本を手に取ってもらえたと思います。引き続き中学生に科学のおもしろさが伝わるよう、巡回展を行っていきます。

五所川原市立図書館の展示風景の画像

多賀城市立図書館(宮城県)

2022年5〜6月の2か月間、「科学道100冊2021」特設フェアを展開しました。10代をターゲットにしたラインナップではありますが、骨太な作品も多く、大人世代からも関心が寄せられていたのが印象的です。

 

多賀城市では理科教育に力を入れているので、今後も科学関連イベントや学習支援などで活用する予定です。地元企業様から寄贈いただいた「科学道100冊ジュニア」と併せて、科学の面白さ・素晴らしさを届けていければと思います。

多賀城市立図書館の展示風景の画像

長井市立図書館(山形県)

普段は中高生向けの本を置いている棚を全面に使い、「科学道100冊2021」を展示し、貸出を行いました。夏休み明けには、市内中学校へのセット貸出を行う予定です。
科学の本がこれだけセットで並ぶのは圧巻です!科学の多様性、幅広さを感じました。漫画は小学生にも人気で、中高生だけでなく、幅広い世代に手にとってもらえました。これからの科学道100冊も、楽しみにしています。

長井市立図書館の展示風景の画像

茨城県つくば市立手代木中学校(茨城県)

本校では、図書館ではなく理科室での保管・展示を行っています。授業や部活動などで理科室に来たときに、興味のある本を貸し出しできるようにしています。展示や貸し出しのルールも生徒自身がアイディアを出し合い、貸し出し簿も生徒が作成したものです。科学部の生徒を中心に、夢中になって読書をしています。今まで手にしたことのない分野やジャンルの本にも興味を抱く姿が見られました。

 

また、国語の授業でビブリオバトルを実施した際に、科学道100冊の本を紹介する生徒もいました。生徒たちの視野・世界が広がったことを実感しています。

明照学園 樹徳高等学校(群馬県)

理系進学が多い学校なので「科学道100冊」は喜びと感謝で迎えられました。展示コーナーは大変好評で4月からの1学期の貸し出しランキングの上位は科学道の本で占められました。『Dr.Stone』を中心に「脳とココロ」のテーマからは『モヤモヤそうだんクリニック』『脳はバカ 腸はかしこい』、「つながる地球」では『ウォールデン 森の生活』、「科学道クラシック」では『北里柴三郎』『数の悪魔』などが生徒に人気でした。「科学道100冊読書ラリー」への参加者も多く、それまで文学中心であった生徒も巻き込み、科学探究への知的好奇心を満たしているようです。

明照学園 樹徳高等学校の展示風景の画像

大崎市図書館(宮城県)

この度は「科学道100冊」をご寄贈いただき誠にありがとうございます。5月から展示・貸出を行いました。いただいたポスターやポップが目を引き、多く利用がありました。ブックレットも好評でした。今後は地域の団体への貸出を行い、地域の中高生に良書に触れる機会としたいと考えております。

大崎市図書館の展示風景の画像

千葉県立東葛飾中学校高等学校(千葉県)

図書館で展示を行いました。「科学道100冊」本は人気があり、常に貸し出しがある状況です。特に『Dr.STONE』は人気で、返却と同時にまた貸し出しになります。普段は手に取らないような本にも挑戦しようとする生徒もいます。

 

授業でも「科学道100冊」の中から選んだ本を使って、ブックスピーチを開催しました。科学に興味のある生徒が多いので、これからも活用していこうと思います。写真はブックスピーチの様子です。

千葉県立東葛飾中学校高等学校の展示風景の画像

佐久市立臼田中学校(長野県)

科学道100冊の本が到着した3月中に書籍の登録をすべて済ませ、4月の新一年生オリエンテーションで全員にリーフレット「科学道100冊2021」を配布し、準備万端で貸し出しを開始しました。

 

内心「中学生には難しいのでは?」と思っていた本が次々貸し出されました。幅広い分野の資料を揃え生徒の興味関心に応える学校図書館としての意義、必要性を、身をもって感じました。科学道のラインナップに触発されてか、前からある自然科学系の本もよく動くようになりました。
初夏の読書週間では図書委員が「科学道100冊」のポップを作り、お昼の放送でも紹介をしました。また、6月にはPTA主催の図書館見学会があり、多くの保護者の皆様にコーナー展示を見ていただき大変好評でした。秋の「科学道100冊2022」の発表が今から待ち遠しいです。

佐久市立臼田中学校の展示風景の画像

松本市立会田中学校(長野県)

図書館中央の丸机に360度、どの角度からも手に取れるように展示し、その場で座ってすぐ読めるようにしています。一冊ずつ数日ごとに借りていく生徒や、『Dr.STONE』を図書館で読む生徒などさまざまですが、それぞれの興味のあるところから楽しんでいるようです。

 

また、中学校を卒業したあとでも楽しんでもらえるよう、リスト表を全校生徒に渡しています。リストがあれば全冊制覇も目指せますし、学校図書館以外の場所でも確認できます。科学道100冊の選書は、年齢が上がるごとに、難しい本も心に響いてくると考えますので、いっときで終わらず、長期にわたり生徒の知的好奇心を刺激するべく、運用していきたいと思います。

松本市立会田中学校の展示風景の画像

愛知県立名古屋南高等学校(愛知県)

科学道100冊の書籍をカウンター前の机で展示したところ、今年に入ってから理系本の貸出冊数が例年よりもぐんと伸びました。特に3つのテーマに関する本は、時事問題や身近な話題にも関連しており、生徒も手に取りやすいようです。専門家による選書のすばらしさに改めて感心いたしました。

 

9月の本校文化祭図書館企画では、「偉人の意外な事実展」をテーマに、図書委員が各分野の偉人を調べて展示コーナーを設ける予定となっております。理系分野の展示では科学道100冊の本を活用していこうと計画中です。

愛知県立名古屋南高等学校の展示風景の画像

大阪府立淀川工科高等学校(大阪府)

本校では、授業時間でも図書にふれる機会を多く設けています。科学道100冊は、課題研究の時間において、研究テーマのヒントや深掘りするための、探究学習の材料として利用しています。

写真は、夏休み直前に図書室を利用したクラスの様子です。担当教員からは「科学道100冊は、研究分野の第一線の方が執筆した本が多くあり、高校生にも分かりやすく書かれている」と紹介。本を手にした生徒たちが、一つの整数問題をもとに、ホワイトボードを使って、意見を交わしている様子も見られました。「生徒たちが知らない世界を目にし、視野を広げる大きな機会」となっています。

大阪府立淀川工科高等学校の展示風景の画像

岡山県苫田郡鏡野町立鏡野中学校(岡山県)

中学生には難しい内容の本が多いかと思っておりましたが、『科学と仮説』『数の悪魔』などを読んでいるようです。これから理科の授業などでの利用も検討しています。
2学期には「クラス対抗元素周期表パズル」のイベントを実施する予定にしております。これは、本を一冊借りるごとに1つの元素ピースを貼っていき、周期表を完成させるパズルで、全校12クラスでのクラス対抗で実施します。今後も科学と図書の活動を続けていきます。

岡山県苫田郡鏡野町立鏡野中学校の展示風景の画像

大月町立大月中学校(高知県)

4月から校内での貸出を開始し、多くの生徒たちが利用してくれました。図書室入口すぐの書架と掲示スペースに特設コーナーを設け、「理研の科学者のリコメンド!」は別置で紹介しました。

 

本の中では『脳はバカ、腸はかしこい』が特に人気で、5月の貸出ランキングでは第3位にランクインしていました。また、漫画『Dr.STONE』は館内利用のみに限定していますが、昼休みになると多くの生徒が我先に読もうと来室し、楽しんでくれています。生徒のほか、先生方にも利用が多数あり、理科以外の教科の方も興味を持って手に取っていました。2学期以降は町立図書館での相互貸借利用の実施も予定しています。

大月町立大月中学校の展示風景の画像